島キングの
ハラサンからポケモンを貰った、その次の日の夕方。
ママ「いい夕日!今日もダンボールを・・・」あの、ママ様?もう夕方だよ・・・?いつ片付くんですかね・・・?今日も夜まで引越しの片づけを追われるんだろうなぁと思っていたら、家のチャイムが鳴りだした。
ママに出るように言われ、玄関に向かうとそこには
ククイ博士が立っていた。
ククイ「やあ、タマ。お祭りの時間だぜ!」あー、そういや今日お祭りだったか。
ククイ「と、その前に・・・ポケモントレーナーになった君に教えることがあるんだ! ほら、1番道路に行こうぜ!」ママ「行ってらっしゃいな!だってポケモンと一緒なら絶対楽しいじゃない!! ママはニャースとダンボールを片づけるわ!」ニャース[えええ!!?ニャースも行きたいのに~!!]どんまい、
ニャース。
ママと片付けを楽しんでなさいな。
ふぅ・・・少し面倒だけど、
ククイ博士に誘われてる訳だし、仕方ない。行くかね。
あたしとククイ博士は外に出て、1番道路に来た。
先に向かって行った
ククイ博士は既に草むらの中に入っていた。
ククイ「野生のポケモンは草むらから飛びだす! 君はポケモントレーナーだからニャビーというパートナーと一緒に戦える! それだけでなく、野生のポケモンを捕まえる事だって出来るんだぜ! 今から捕まえ方を教えるよ。しっかり見てるんだぜ!」そんな訳で
ククイ博士からポケモンを捕まえる方法を教えて頂いた。
①まずポケモンが出てきそうな公園や公共の広場に歩いておく。②するとポケモンが近くに現れるので、 出現したポケモンをタップし、ポケモン捕獲の場面に移る。③ポケモンが出たらモンスターボールをタップし、 タイミングよくポケモンに向かってスワイプで投げよう。④ポケモンがモンスターボールに入っていくので、 あとは神にお祈りしながら捕獲成功するかどうか待ちましょう、 もし、不安ならAボタンを連打すると気持ちが少し楽になれるぞ。これでポケモンがゲットできるそうだ。
ね?簡単でしょ。ククイ「よし!野生のポケモンは人を襲う事もあるが、 捕まえれば心強い味方になってくれるぜ!」ふーん。まぁ、可愛いポケモンがいれば捕まえる事も考えておくか。
ククイ「ほら、モンスターボールとキズぐすりをあげるよ!」ククイ博士からモンスターボール10個とキズぐすりを5個貰った。
ククイ「ではリリィタウンまでの冒険スタートだぜ!」ま、ポケモン捕獲は今はいいや。
さっさとリリィタウンまで向かうかね。
・・・そう思ってた時期があたしにもありました。うわぁ・・・目の前の少年めっちゃ出待ちしてる。
目線があったら勝負しようぜ的な雰囲気バンバン出してる。
夕方とは言えまだ暑いし、さっさと町に向かいたいんだけど・・・。
よし、ココは遠くから通り過ぎる作戦だ。
これで大抵のトレーナーが目線合わせずに勝負を挑まれない。
いいね。これなら勝負は避けれそうだ。ちょっと通りまs
ピィィィィィィィ カア゛ア゛ァァァァァ!!????
get ready! battle! タマ vs
ケンタ(たんぱんこぞう) カマタ(ニャビー♀)Lv6 vs
アローラコラッタ♂ Lv5 ・カマタの現在HP18/23ちょっと・・・思いっきり変な声出しちゃったじゃない・・・。
てか野生のポケモンを2戦ぐらいやってるから、ココでトレーナー戦は中々キツめ・・・
んん!?なんだあのコラッタ!?なんか黒いぞ!?あたしの知ってる
コラッタとは偉く違いがあるんだけど・・・。
色違い?変種?どういうことだってばよ。
カマタ[タマちゃーん!はやく指~示!指~示!]おっと、今はポケモン勝負の真っ最中だった。
・カマタ ひのこ 体力を2/3まで減らした!よし、普通に技が通ってるな。
さて、あの
コラッタは何の攻撃を繰り出すのかな?
・コラッタ たいあたり 4ダメージを与えた。(14/23)
普通のたいあたりだった。だが中々良い攻撃だな。
けど、恐らくだけどもう1回ひのこ当てたら勝てそうだな。
・カマタ ひのこ コラッタは倒れた!victory! defeat...
カマタ(ニャビー♀)Lv6 vs アローラコラッタ♂ Lv5
よし。なんとか勝ったか。
しかし、あの
コラッタは一体何だったんだろう?
図鑑を見ても容態とタイプと分布しか分からんしな。つか悪タイプなのか。
どうやらアローラ地方のポケモンは、あたしが持ってる知識が通用しない事もあるらしい。
非常に面倒だ。
この後、なんだかんだでポケモンを捕獲したりしながら、リリィタウンに向かった。
今日だけで
ニャースの友達候補がいっぱい増えたかな。
リリィタウンに着くと、そこにはそれなりの人達が賑わっていた。
田舎の祭りならこんなものかな。
けど、それなりに人が居るし、村外の人も訪れているんだろうか。
村の賑わいを眺めていると、正面には島キングの
ハラサンがこちらに向かって歩いてきた。
どもども、昨日ぶりっすね。
ハラ「アローラ地方には4つの島があり、それぞれの島には守り神のポケモンがいる。 守り神ポケモンが我らのそばにいてくれる事。 それに感謝を表すのが今日の祭りなのですな。 まぁ、祭りといっても田舎の小さなもので、皆めいめいにはしゃいでいるだけですがな」他にも守り神のポケモンが3匹存在するのか。
他の島もこんな感じにお祭りを開いているのかな。
ま、あたしはこれからこの島に住む訳だし、他の島もそんなに巡る訳じゃないだろう。
カプ・コケコ様だけに崇めておきますか。命の恩人だしね。
ハラサンと話した後、広場に向かおうとした途中で、
ハラサンの孫で無邪気バトル脳の
ハウが
相棒のモクローと話していた。
やぁ
ハウくん。昨日ぶりだね。
ハウ「おー、タマー!俺もモクローも待ちきれないよー!」モクロー「もふう!」祭りならもう開催してると思ってたんだけど、まだ始まってなかったりするのかな。
ハウ「あれー、もしかして聞いてないのー?」・・・なんか凄く嫌な予感がするぞ、この感じは。その時、リリィタウンに
ククイ博士と
リーリエちゃんが来た。
二人はあたし達を見かけるとこちらに向かってきた。
ククイ「間に合ったね」リーリエ「何があるのでしょうか?」ほしぐもちゃん「ぴゅい!」(もぞもぞ)
ククイ「ご機嫌なポケモン勝負。技と技のぶつかり合い!」 ( !◡?)ククイ「ゼンリョク祭りではカプにポケモン勝負を捧げるんだぜ!」 ( !◡?)リーリエ「では、お二人が勝負なさるのですね」 ( !◡?)リーリエ「ポケモンさんが戦うのは傷ついたりするので苦手ですが・・・。 私・・・きちんと見ます」ちょっと待ってよ。聞いてない。ハラ「タマよ。君の為、戦ってくれたポケモンを元気にしよう!」あ、有難う・・・
じゃなぁい。待って。聞いてない。ハラ「ポケモン勝負の準備は出来ましたかな?」んな訳ねぇだろボk・・・じゃなくて、準備とか全くしてないんですよ。
なにせ、今からポケモン勝負なんて一つたりとも聞いてないもんで・・・。
ちょ、ククイ博士ぇ。こんなんアリですかぁ?あたし、何も聞いてないんですけどぉ・・・。ククイ「ポケモンが繰り出す技に勝ちたい!というトレーナーの思いを乗せるんだぜ!」あたしは今、この現状を破壊光線でも繰り出して滅茶苦茶にしたいんですが・・・。
ちょっと・・・
リーリエちゃん。助けて。この人達、あたしの心情を無視して勝手に進行してくる。助けて。リーリエ「タマさんはパートナーのポケモンさんと共に戦うポケモントレーナーなんですね・・・」いや、あの。別に戦うだけじゃないと思うんですよ、ポケモントレーナーというものは。
おう、ハウの野郎。お前、知ってたのか。この事を。あたしは一つたりとも知らんかったぞ。君の言い訳の無い純粋でご機嫌な回答を聞きたい。答えろ。ハウ「ポケモン勝負したくってワクワクが爆発しそうー!」そっかぁ!んじゃ、そのまま大爆発という大技でも覚えて、リリィタウンの広場で繰り出していこうねッ!!助けて!子供君!このままじゃ身勝手な人達にポケモン勝負という存在に拉致される!子供「カプ・コケコはね。ポケモン勝負が大好きなんだ。見るのも、するのも」
そうかぁー!守り神自体がグルだったかぁー!!って事は主犯は島の者全員って事かな!?YES!!!Oh, My God!!!!!!(Skrillex感)
ハラ「島に暮らす命。島巡りを楽しむ者。全ての無事を祈ります。 では、これより島の守り神カプ・コケコに捧げるポケモン勝負を始めます。 かたやハウ。島キングの孫」ハウ「・・・」(ワクワク)
ハラ「こなたタマ。カプ・コケコに出会った者」タマ「・・・」村人A「おおっ!?」
村人B「好奇心旺盛なカプ・コケコらしいねぇ」
タマ「・・・」ママ「ニャビー!タマをよろしくね!」カマタ[ハッ!ママさんが応援している! こ、ココは婚約者らしく大活躍しなければっ!]タマ「・・・」ハウ「お互いが楽しく思えるなら、きっといい勝負になるよねー」タマ「・・・」ハラ「タマもハウもポケモンの力を発揮させよ!」さぁ 諸君
地 獄 を 創 る ぞ
get ready! battle!
ナムコ(ヤングース♀)Lv6 vs ピチュー♂ Lv6
あたしが最初に繰り出したのは、先ほど1番道路で捕まえた
ヤングースことナムコ。
ちなみにまだ出会ったばかりなのでテレパシーは通じない模様。
うん、あの子が異常すぎただけだったね。
そして、今回の事件の主犯格の一人と思われる
ハウの野郎は
ピチューを繰り出した。
意外と可愛いのをチョイスするな、
ハウの野郎。
無邪気なバトル脳が無ければ、
ハウとは美味い酒が飲めそうだ。あたし達未成年だけど。
まぁ、とりあえずは体当たりを繰り出すか。
・ピチュー でんきショック 6ダメージを与え、麻痺状態に陥った。(16/20)麻痺
げげ、麻痺ったか。しかも向こうの方が素早い。
厄介だな。行けるかな、
ナムコ・・・。
・ナムコ たいあたり 体力を半分減らした!ふぅ、とりあえず攻撃を繰り出せたか。
ピチューの攻撃も中々だし、ピンチなのはむしろこっちの方だな。
ココは攻撃をしまくっておこう。
・ピチュー あまえる ナムコの攻撃がガクッと下がった。(16/20)麻痺 攻撃2↓
うわ、厄介な事をしやがるな。体当たりで倒せるか?
・ナムコ たいあたり ピチューの体力を限界まで減らした!持ち堪えたかぁ・・・。きっついなぁ。
ナムコ、なんとか持ち堪えてくれ。
・ピチュー しっぽをふる ナムコの防御が下がった。(16/20)麻痺 攻撃2↓防御1↓
随分と面倒な事をしてくれるな・・・。
だが、いくら相手が麻痺ってるとはいえ、悠長に相手の能力を下げる暇あるのかね?
ナムコ、これで決めちゃいなよ。
・ナムコ たいあたり ピチューは倒れた!
victory! defeat...
ナムコ(ヤングース♀)Lv6 vs ピチュー♂ Lv6
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
OK。
ナムコ、よう頑張ったな。後でポケマメあげよう。
さて、お次は
モクローを出すと思うし、ココは
カマタだな。
カマタ[お!出番ですね!主人の為に頑張りますっ!]カマタの気合は十分すぎる。
それに家から出発した時と比べてそれなりに強くなったしね。
勝ったわ、この勝負。
カマタ(ニャビー♀)Lv11 vs
モクロー♂ Lv7 ・カマタ ひのこ 効果は抜群だ!体力を限界まで減らした!・モクロー このは 効果はいまひとつのようだ。3ダメージを与えた。・カマタ ひのこ 効果は抜群だ!モクローは倒れた!victory! defeat...
カマタ(ニャビー♀)Lv11 vs モクロー♂ Lv7
ナムコvs
ピチューは中々歯応えがあったものの、
次の
カマタvs
モクローの対決は逆に呆気なく終わった。
村人A「今年も見応えあったねぇ」
村人B「カプ・コケコも満足だろう」
ハウ「ハァー!タマすげー! いい勝負だったからめっちゃ楽しかったよー!」そうか。満足したなら別にいいけど、
何も知らずにいきなり皆の前で勝負を挑まれたこっちの身にもなってほしいんだけどな。
ハラ「よき勝負でした。これならカプ・コケコも・・・」???「カプゥーコッコ!!」ハラ「オオ!カプ・コケコの囀り。 そうであった!タマ、これを・・・」そう言って
ハラサンから謎のリングを渡された。
んん?なんだろうこれ?腕に装着するのか?
ハラ「Zリングはポケモンの秘めた力・・・Zパワーを引き出す不思議な腕輪! 我々島キングはカプ・コケコに頂いた輝く石を加工してZリングにするのですな。 最も島巡りをしてZクリスタルを集めねばZパワーは発揮出来ませぬがな」ちょ、聞いた事の無い名詞を次々と出して来ないでほしいんだけど。
Zパワーって何なんスか・・・。なんか凄い事でも起きるんか。
ハラ「それにしても直に輝く石を貰うとは・・・。 君はカプ・コケコに気に入られたのか・・・。それとも何か使命があるのですかな」あの・・・あたし、普通の子供なんですが。ノーマルでガールなチャイルドなんですが。
使命された覚えが全くないし、多分前者の方だと思うんですけど・・・。
ククイ「つまり島巡りにて各地を訪れれば何か分かるのか?」・・・さっきから気になってたけど、
島巡りってなんぞや?
なんか文字からして凄く面倒くさそうな感じなんだけど・・・。
ククイ「4つだ!」はい?ククイ「アローラ地方にある4つの島を巡り、最強のトレーナー。 島巡りチャンピオンを目指すのが島巡りなんだぜ!!」ハウ「そのまんまだけどねー。冒険出来るのは楽しみー!」ククイ「島巡りについては今度説明するよ!」ははー、そんなのがあるんですか。
ハウの野郎にはぴったりのイベントじゃん。
島巡りチャンピオンを目指す島キングの孫。ええやん。頑張れよ。
あたしはこの島で密かに応援するからね。
こうして、
カプ・コケコを捧げる祭りは何事も無く無事に終わりを向かった。
さっさと家に帰ろうとした時、
リーリエちゃんに呼び止めた。
正直、可愛いリーリエちゃんなら呼び止められてもいいやと本気で思ってる。リーリエ「カプ・コケコさん、凄いですよね。 何時かほしぐもちゃんのこと、有難うと言えたら・・・」ほしぐもちゃん「ぴゅう!」そうだね。あたしも
カプ・コケコに助けてもらった訳だし、お礼を言わないのは失礼な話だ。
リーリエ「あなたも助けてもらい、更には輝く石も託された・・・。 不思議な人ですものね・・・」リーリエちゃんの方が不思議・・・
と言いたいところだけど、地元民からしたらあたしの方が不思議ちゃんか。
どういう訳か、島の守り神とされてるポケモンに注目されてる訳だしなー。
ククイ「よーし、帰ろうか!」ククイ博士はそう言って、あたし達に手を振った。
リーリエ「こういう時、さよならと言うのですね」『さよなら』では無いな。『また明日会おう』と言うべきよ、
リーリエちゃん。
こうしてあたしは家に戻り、家の中で涼しい夜を過ごしたのであった。
それにしても・・・あの時、
ハウの野郎に挑んだポケモン勝負。
あれだけ嫌がってたのに、いざやってみるとあんまり嫌な気分じゃ無かったな。
というか、不思議と集中してた気がする。
何でだろうな。ポケモン勝負もトレーナーも・・・それどころかポケモンも全く興味ある訳ないのに。
う~ん、明日は何が起きるんだろう。
アローラ地方に来てからドタバタな毎日だったしなぁ。
平和な一日を過ごせたら良いなぁ・・・。
【3話:奇抜加減Maxな図鑑とサクセス・スクール・ライフ に続く】
■□■ 手持ちポケモン ■□■
■□■ 捕まえたポケモンとNN元ネタ ■□■
・チドリ :ツツケラ♀ 千鳥(現地名)
・ナムコ :ヤングース♀ ナムコ旧本社〈矢口〉
・くさっぱら :キャタピー♀ くさっぱら公園〈千鳥〉
・みやこぼり :アゴジムシ♂ 都堀公園〈大森東、大森本町〉
・とうなか :レディバ♂ 東中公園〈東雪谷〉
・まごめ :ピチュー♀ 馬込村(旧村名)
■□■ 元ネタ一覧 ■□■
・ポケモンを捕まえる方法の下り
ポケモンGOでのポケモンの捕まえ方。なおスマホにAボタンは存在しない模様。
・YES!!!Oh, My God!!!!!!
SKRILLEXの楽曲「Scary Monsters And Nice Sprites」に含まれるワンフレーズもといサンプリング。
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