16話:ブイズ!ブイズ!ブイズ!ブイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ブイズブイズブイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!エーフィたんの桃色の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
ブラッキーたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
マグナゲート出演決まって良かったねブイズたん!あぁあああああ!かわいい!サンダースたん!かわいい!あっああぁああ!
超ダンも発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!ゲームなんて現実じゃない!!!!あ…ゲームもアニメもよく考えたら…
イ ー ブ イ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!パラダイスぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?ゲーム世界のエーフィちゃんが僕を見てる?
ゲーム世界のブラッキーちゃんが僕を見てるぞ!シャワーズちゃんが僕を見てるぞ!アイコンのイーブイちゃんが僕を見てるぞ!!
マグナゲート越しから皆が僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはブイズがいる!!やったよピカチュウ!!ひとりでできるもん!!!
あ、超ダンのブイズぅああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあリーフィアぁあ!!ブ、ブースター!!ニンフィアぁああああああ!!!グレイシアぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよブイズへ届け!!ポケモン世界のブイズへ届け!
大分森の奥まで進んだのだが、ココまで来て私達はかなり疲弊していた。
感覚的にキツさは荒れ果て谷の方が上だが、それでも襲い掛かるポケモンも結構強かった。
やはりもっとレベル上げした方が良いのかね・・・。
学習装置「強くなりたいか?」ゲームバランスが崩壊するチートはNG。
それにしても、こんな危険なところを遊び場にしてたのか。あの二匹は・・・。
実はあの二匹、結構強いのでは・・・?
お嬢「大分奥まで来たよね・・・。あっ!ピカピ!あそこ! あそこに少し広いところが!行ってみよう!」広い場所に出た私達は、早速
クルマユを探した。
すると、正面には
クルマユの姿があった。
見た感じ怪我をしている感じは無かった。
うせやろ・・・?まさか一匹でかつ無傷でココまで・・・?お嬢「クルマユ・・・ココに居たのね」クルマユ「うわあっ!!」お嬢の声に気が付き、
クルマユは私達の方を向いた。
そして驚いたような声と表情をして、思わず後ろに下がった。
お嬢「あっ、ゴメン!驚かすつもりは無かったよ」クルマユ「ど・・・どうしたの?」お嬢「君を迎えに来たの。早く帰ろう」クルマユ「僕を・・・?僕、丁度今から帰ろうと思ってたんだよ? ココにもよく来るし・・・いつも平気だし・・・。 そんなに心配しなくても大丈夫だよ?」それを聞いた
お嬢を除く私達3匹はざわついた。
アハハ、
クルマユちゃんも冗談がうまいんですねー!
まさか、あのダンジョンを平気で行けるとかねー!AHAHAHAHAH・・・・・・
え?冗談でしょ・・・?お嬢「『外出は注意』って言うお知らせが出てるのは知っているよね? だったら気をつけなくちゃ。お母さんも心配しているよ。 あまり困らせるのも良くないんじゃないかな?」クルマユ「・・・・・・うん」お嬢「何か怪しいポケモンがうろついてるらしいし、だからココも安全じゃないの。 でも・・・そんなものに出くわさなくてホント良かったよ」クルマユ「・・・・・・」お嬢「さぁ、帰ろう」そんな訳で無事
クルマユを見つけたところで、私達はパラダイスセンターに帰った。
しかし、さっきの
クルマユのだんまり、ちょっと気になるな。
何か隠しているのかしら?
パラダイスセンターに帰ると、そこには
ハハコモリと
ヨーテリーが待ちわびていた。
クルマユが一声あげると、
ハハコモリは涙目になり、
クルマユを抱きしめた。
クルマユ「お母さん・・・」ハハコモリ「大丈夫?心配したのよ・・・」クルマユ「ゴメンね、お母さん・・・。僕、これを取って来たんだ」そう言って
クルマユは赤色の石を
ハハコモリに渡した。
ハハコモリ「これは・・・?」クルマユ「赤い石。何か宝石みたいで綺麗でしょ? お母さん、誕生日だから・・・何かプレゼントしなきゃって思って・・・」ああ、やっぱりそうだったのね。
じゃなきゃあんな危険な場所に立ち寄らないよな。
プレゼントを渡された
ハハコモリの目に涙を溢れ出し、再び
クルマユを抱きしめた。
ハハコモリ「なんて子・・・バカね・・・。でも、有難う・・・・・・」ヨーテリー「僕も心配したんだよ~! 何で一匹で行っちゃったんだよ~。 プレゼントを探しに行くなら言ってくれよう。 僕も一緒に行ったのに!」クルマユ「ゴメンね、ヨーテリー・・・」ヨーテリーも
クルマユを抱きしめるように泣き始めた。
とりあえず、これで一件落着やな。
ハハコモリ「ピカピさん、お嬢さん・・・。 この度は本当に・・・本当に有難う御座います。 ささやかですが、お礼をどうぞ」ハハコモリから威力の秘訣、青いカギ、500ポケを貰った。
ハハコモリ「では、失礼します」クルマユ「心配かけてゴメンなさい」ヨーテリー「有難う、ピカピさん!お嬢さん!」ハハコモリ、
クルマユ、
ヨーテリーはそれぞれ感謝と謝りを言い、宿場町へ帰って行った。
エモンガ「いやー、よかったよかった」ノコッチ「クルマユが無事でホントよかったです」エモンガ「しかしアイツ等、仲が良いんだなぁ」お嬢「・・・うん、見ててなんか和んじゃったよ。 良いものね。家族や友達って・・・・・・」家族や友達、か。
そういや今まで全く考えてもいなかったんだけど・・・今も私が居た世界の時間は動いているのだろうか?
そうだとしたら、お母さんとサナ達もめっちゃ心配してるだろうな。
ヤヤコマも、サイホーンも。そして、あの子達も・・・。
ああ、そう思い始めると、会いたくなってきたなぁ・・・。
お嬢「・・・・・・」・・・
お嬢は・・・・・・
お嬢の家族って今もどうしてるんだろう?
一匹でずっと旅してたらしいけど、家族とはちゃんと連絡を取っているのだろうか・・・?
それとも・・・・・・。
その日の夜。
今晩は私達二匹とも少し眠れずに居た。
お嬢「・・・・・・ねぇ、ピカピ・・・まだ起きてる?」ピカピ「起きてるで。つか、今夜は暑苦しいな」お嬢「そうだね・・・むしむしして、寝苦しいね・・・。 ・・・ピカピ、今日ハハコモリ達を見てて思ったんだけど・・・。 ピカピの世界にいる・・・ピカピの両親や友達ってどんな感じなの?」ピカピ「せやなぁ・・・私の周りの人たちは皆優しくて面白い人達ばっかよ。 バトル信者に、思い出を作ってる子。無駄にダンスが激しい奴。(ピカチュウ)戦友だったり・・・。 あとは色んなポケモンとも仲良くしてるで」お嬢「ピカピの世界にもポケモンが居るんだ・・・」ピカピ「うむ。ピカチュウもツタージャも居るで。 うちの世界にも大事な友達であるピカチュウが居るから後で紹介でもしようかしら?」お嬢「ピカピの友達のピカチュウかぁ・・・」ピカピ「言っておくけど、あの子は私程に変じゃないからね?」お嬢「アハハ。ピカピぐらいの変なポケモンはこの世に居ないと思ってるから大丈夫だよ」ガハァ!!(嘔吐)ゴバァ!!(吐血)お、おう・・・。中々パンチの効いた暴言じゃないの・・・。
これはアレだな・・・そろそろ私の性格を本格的に変える必要があるな・・・。
お嬢「ピカピは友達が一杯いるんだね・・・・・・。羨ましいよ・・・」・・・・・・。
お嬢「私は・・・・・・私には・・・・・・親は居ないの。兄弟も・・・。 物心ついた時からずっと一匹だった。 友達もずっと居なかった・・・欲しかったけど出来なかったの」マジか・・・・・・。
いや、そんなまさかとは考えてたけど・・・・・・。
でも、あの
お嬢が今までぼっちだなんて全く考えられないなぁ・・・。
お嬢「ココではポケモン同士の関係があまり良くないよね・・・。 もっと皆仲良くすれば良いのに、いがみ合うポケモン達が居る。 見た目は仲良さそうでも実は違っていたり・・・本音を言い合わなかったり・・・。 そういうのが私は嫌だった・・・。だから今まで友達が居なかったの。 結局は私もビリジオンと一緒なのかもしれない・・・」・・・・・・。
お嬢「でもね・・・ずっと欲しかったんだ・・・。 上っ面の付き合いじゃなく・・・心から信頼しあえる、本当の友達が・・・。 そして、そんな友達と一緒に何かやりたい!と思いついたのが、この楽園作りだったの・・・。 だから・・・今は毎日が楽しいのよ」・・・たとえ、変なポケモンだと思われても。
たとえ、技出せない役立たずでも・・・。
お嬢「有難う、ピカピ。これからも・・・よろしくね・・・」それでも、
お嬢は私を信頼している。
信頼しているからこそ、今は毎日が楽しいと感じてるんだ。
ならば、私はこれからもお嬢との関係を更に深めていきたい。
そう思ったんだ。
・・・・・・なのに、なんで私は・・・。
お嬢「眠くなってきちゃった・・・。 私もそろそろ寝るね。 おやすみなさい・・・・・・」なんで・・・・・・涙が出てくるんだろうか・・・・・・?その涙の意味を知るのは、まだもう少し先の事だ・・・。
私達が寝静まった深夜の事。
宿場町にあるポケモンが訪れた。
そのポケモンは何かに追われてるのをずっと逃げてきたのか。
かなり体力が消耗しており、所々身体に傷が出来ていた。
重い足取りで息を切らしながら宿場町のゲートを潜ったポケモンは・・・。
限界を超え、そのまま倒れてしまった。
次の朝、私達は普段通りに起き、家の外に出た。
その時、私達の名前を叫ぶ声と共に
エモンガが駆け寄ってきた。
エモンガ「ピカピ~~っ!お嬢~~~~っ!」ピカピ「どうした!?まさか、またノコッチが懲りずにビリジオンに告ったけど粉砕して、 自分探しの旅をすると宣言したのか!?」エモンガ「何をどうしたらそんな発想が思い浮かべるんだよ!ちげぇよ! 現れたんだよ!宿場町に怪しいポケモンが!!」 お嬢「怪しいポケモンって・・・わくわく冒険協会からのお知らせにあったあの・・・!?」エモンガ「そこまでは分からねぇ。宿場町の途中で行き倒れになってたみたいだし・・・」お嬢「行き倒れに・・・?」エモンガ「ああ、既に宿に運ばれて、スワンナの世話になってる。 俺もチラッと姿を見たが・・・あれはあまり怖そうなヤツじゃ無かったな」お嬢「じゃ、悪いポケモンとは限らないのね」エモンガ「ああ。 ただ、ここらに住んでる者は誰も見た事無いって言うから・・・怪しい事には変わらねぇ。 ドテッコツなんかは、もう悪者だと決め付けて、 そのポケモンを責めるようにガミガミやり始めてるから、タチ悪いんだ」うーむ、
ドテッコツの奴まだトラウマが払拭出来てないようだな・・・。
施設を建てる姿を見て、もうあの時の
ドテッコツは帰ってこないだろうと安堵してたけど・・・。
まぁ、仕方無いと言えば仕方無いだろうが・・。
お嬢「分かった。宿に行って見るよ」エモンガ「そうしてくれ。俺は他の連中も呼んで来るからよ」お嬢「ピカピ!宿に行ってみよ!」私と
お嬢は急いで宿場町に向かった。
すると、宿の近くには既に多くの住民が集まっていた。
私達は野次馬達を丁重に退けて、中に入り2階に登った。
2階には
ドテッコツ組と
スワンナと
ハーデリア。
そしてベットの上には黒いポケモンが苦しそうに横たわっていた。
このポケモンはもしかしなくてもブラッキーか!
いやぁ、良いケツしてるねー、キミ!
・・・ゴホン、流石にそういう雰囲気じゃないか・・・。
ドテッコツ「しらばっくれやがって、このヤロー!正直に言えっつーの! オメェ、何企んでこの町に来たんだよ!?」ブラッキー「違う・・・俺は・・・・・・ううっ・・・・・・」
スワンナ「ドテッコツ、まだ苦しんでるのに無茶言わないの」ドテッコツ「うぐぅ・・・しかしよ・・・傷ついたフリをしているのかも知れないぜ? 皆が油断したスキをついて何かするかもしれん」なんと言うブーメラン・・・。
スワンナ「そんな訳無いでしょ。昔のアンタじゃあるまいし」ドテッコツ「・・・すみません・・・」お嬢「・・・このポケモンが倒れてたの?」ハーデリア「そうなんじゃよ。 朝散歩してたら、宿場町の入口近くに倒れてて、そりゃもう吃驚じゃったよ!」ドッコラー「悪そうには見えねぇんだが・・・何せ、ここらじゃ見た事ねぇポケモンだからなぁ・・・」すると
エモンガと
ノコッチと
ビリジオンがこの部屋へとやってきた。
エモンガ「皆、お待たせ!ノコッチとビリジオンも連れて来たぜ!」ビリジオン「・・・・・・!ブラッキ・・・!ブラッキー・・・どうして・・・・・・」おっと?これは知り合いフラグ・・・?
ビリジオン「どんな様子なの?」スワンナ「大丈夫よ。 傷もあるけど・・・それよりも疲れが大分溜まってるようね。 時間が経てば回復すると思うわ」ビリジオン「そう・・・良かった・・・」お嬢「ビリジオンはこのポケモンの事を知ってるの?」ビリジオン「ええ、彼はブラッキー。ダンジョン研究家よ」ピカピ「ダンジョン研究家とな?」ビリジオン「ええ。この地方が持つダンジョンも含めた不思議な土地のパワー。 ブラッキーはその研究をしているの。 特に大氷河を調査していたのよ」ノコッチ「だ、大氷河を!?」ビリジオン「町に皆で蜃気楼を見た時に私が言った事を覚えてる? 海沿いの山の上から大氷河を眺めた事があるって・・・。 ブラッキーとはその時に知り合ったのよ」ハーデリア「ほっほっほ、そうじゃったか。安心したぞい。 どうやら悪いポケモンじゃ無さそうじゃのう」ドテッコツ「・・・すみません・・・」ま、前と違って素直に謝るのは良い事やね。
しかし、友達を作らないと言い放ったあの
ビリジオンと知り合いね・・・。
って事はこのブラッキーも相当実力があると言う事かな。
ビリジオン「ちなみに私がその時会ったのはブラッキーだけじゃなかったわ。 もう一匹居たの。名前はエーフィ。 ブラッキーとエーフィは2匹で大氷河を調査していたのよ」エーフィも居たのか!これはカップルの予感がプンプンするぞー!
爆裂の種を大量に用意しなくちゃ(使命感)お嬢「もう一匹!? じゃ、そのエーフィは今どうしてるんだろう・・・。 色々気になるけど・・・このブラッキーから聞いてみないと分からないって事か・・・」スワンナ「今日は難しいけど、ブラッキーが回復したら直ぐに知らせるよ」お嬢「分かった。じゃ、私達はパラダイスに戻ろっか」そんな訳で今回は資金集めにポケの森に寄った。
最近パラダイスの開拓スピードが上がってて、ポケの量も大分少なくなったしね。
ココ暫くは資金集めが主な活動になるだろう。
次の日の朝。
私達はいつものように家の外に出ると、今度は
ドッコラーが駆け寄ってきた。
ドッコラーA「おーーーーい!」ピカピ「どうした!?まさか相方のドッコラーが実は雌で、さらに妊娠したとでも言うのか!?」ドッコラーA「もはや突っ込む気すら起きねぇ・・・。 いや、それよりもブラッキーが回復したみたいだぜ!」お嬢「ホント?」ドッコラーA「ああ。だだよ・・・・・・すぐに宿場町を出るって言い出してよ・・・」ピカピ「なんと!?」ドッコラーA「まだ無理するなって言ったんだが聞きやしねぇ。 それでピカピ達も呼んできてくれってママさんが・・・」お嬢「分かった。皆も集めるよ」私達は急いで他の3匹を呼んで、宿場町の宿に向かった。
その頃、宿の2階ではベットから起き上がったブラッキーがフラフラとした足取りで宿から出ようとした。
しかし、まだ身体と傷が癒えてないようで、すぐに体制を崩してしまう。
ドテッコツ「ちょ、ちょっと!まだ無理だろ!おい!」ブラッキー「で、でも・・・早く行かないと・・・・・・うぐっ!」
ドッコラーB「ああ、言わんこっちゃない・・・。無茶しちゃダメです。もっと休んでいないと」そうした中、チーム『アイリス』と
ドッコラーが2階に上がって来た。
ありゃ、めっちゃ無茶してるやんけ。一体どうしたってんだ。
ビリジオン「ブラッキー!」ブラッキー「ビリジオン・・・君が誤解を解いてくれたらしいな・・・。
有難う・・・。ゆっくり礼を言いたいところだが・・・今は急がないと・・・」
スワンナ「訳アリな様子だね」ブラッキー「ぐっ・・・」
スワンナ「その身体じゃ、まだ無理だよ」ビリジオン「ねぇ、ブラッキー。 良ければ話を聞かせてくれないかしら? もしかしたら力になれるかもしれないわ」ブラッキー「・・・・・・・・・そうだな・・・。わかった・・・話そう・・・」
ブラッキーは今までの経緯を話した。
どうやらブラッキーは誰かに襲われて、この宿場町に逃げてきたらしい。
そしてブラッキーの彼女相方の
エーフィは今もなお逃げ回っているそうだ。
ブラッキー「早く・・・見つけ出さないと・・・!」
エモンガ「成程な・・・。しかしよ・・・何でまたアンタ達は襲われたんだい?」ブラッキー「多分・・・これを狙っての事だと思う」
そう言ってブラッキーは正方形のカードみたいな物を二つ出した。
お嬢「これは・・・カード?」ブラッキー「見るのは初めてか?エンターカードって言うんだ。
ここらの土地の不思議なパラーには少なからず法則がある。それを地脈と言う。
地脈の流れがその土地の不思議度を左右しているんだ。
であれば、その地脈の流れを逆に操る事が出来ないかと思い・・・。
我々ダンジョン研究家の間で考え出したものが、このエンターカードなんだ」
ピカピ「そりゃ凄いな。 それで、そのエンダーイヤーが何が出来るのかは気になるところなんだけどさ・・・。 ちょっと言いかな?」ブラッキー「エンターカードな。それで、何が疑問があるのかい?」
ピカピ「周りをよーく見てちょうだい」そう言われ、ブラッキーは周りをよく見た。
周りに居た私以外のポケモン達全員、スヤスヤと寝ていた。
ブラッキー「・・・・って、皆寝てるし!!」
ドテッコツ「俺達・・・寝てたのか・・・」エモンガ「ああ・・・なんか強力な催眠術をかけられた様な気がするんだが・・・」スワンナ「私は良い夢が見れてスッキリしたよ」ブラッキーにさいみんじゅつを覚えたら大変な事になりそう。
まぁ、難しい解説中の居眠りは授業中とかニコ動ではよくある光景だわな。
ブラッキー「ゴメン・・・ちょっと説明が難しかったか・・・。
実際に見てもらった方が良さそうだな。外に行こう」
ピカピ「ちょっと、今動いたらアカンのでは」ブラッキー「うぐっ・・・」
ノコッチ「だ、大丈夫・・・?」ドテッコツ「オメェ等、助けてやれ」ドッコラー達「へい!」ブラッキーは
ドッコラー達に担がれた形で、ココに居る全員が宿から出た。
そして私達は宿場町の丘へと向かった。
たまたま散歩しに丘に来た
ミネズミも興味津々にその様子を眺めていた。
ブラッキーは一つの基盤をグルっと一周した。
ブラッキー「うん、この辺が良い。皆、少し下がってくれ」
そう言われ、私達は一歩後ろに下がった。
ブラッキー「行くぞ」
ブラッキーは基盤に二つのエンターカードを嵌めた。
その瞬間、基盤に光が放った。
エモンガ「わわわわっ!光が!!」すると基盤の中心に円形の・・・まるで魔方陣みたいなモノが出来上がった。
その中心は赤い渦が周る様に動いていた。
ドテッコツ「こ、これは!?」ノコッチ「何なの!?これは!?」ブラッキー「
マグナゲート。ダンジョンへの・・・入口だ」
ビリジオン「ダンジョンへの入口!?」ブラッキー「ああ。まだ不完全だが、読み取りたい地脈をエンターカードに予め細工し、
カードの配置を組み変える事で地脈の流れを様々な形に変え、
ダンジョンの入口を作る事が出来るんだ。
特に今ココに現れているダンジョンの入口は誰も呼び込んだことの無い特別なもの・・・。
俺とエーフィが研究を重ねてやっと見つけ出したものなんだ。
太陽と月の力を借りて複雑な地脈を操っている。
ただ・・・今置いてあるエンターカードだけではパワーが足りない。
入口を完成させる為には後2枚のエンターカードが必要なんだ」
ダンジョン研究家の科学力半端ねぇ・・・。
これだけでも凄いのに、完成したらどんな事になるんだろうな。
ブラッキーが長々と話している内に、
マグナゲートと呼ばれる円形のモノは激しい音を立て、瞬時に消えていった。
ビリジオン「成程・・・何となく見えてきたわ。 つまり残りはエーフィが持っていると言う事ね」ブラッキー「ああ、俺のエンターカードとエーフィのエンターカード。
この組み合わせによって俺達の研究もやっと完成が見えてきたところだったんだ。
・・・襲われたのはその直後だ。
だから敵の目的はエンターカードなんじゃないかと・・・」
スワンナ「宿場町までは襲ってこないところを見ると・・・騒ぎは起こしたくないのかもしれないね」ドテッコツ「分からねぇぞ、そいつは。そう思わせておいてガツンと来るかもしれん」ビリジオン「とにかくブラッキーはココで皆で守るとして・・・。後はエーフィね」ブラッキー「え・・・?そ、それじゃあ・・・」
お嬢「ココまで聞いておいて助けない訳にはいかないよ」エモンガ「困ってるヤツが居たら見過ごせねぇのが・・・」ノコッチ「ボク達アイリスだからね」
あれ?そんな事いつの間に決めてたっけ?
と言いそうになったけど、またお嬢にフルボッコにされそうなので、とりあえず首を縦に振った。
お嬢「任せて、きっとエーフィを助けてみせるよ」ブラッキー「あ、有難う!この恩は必ず・・・!
エーフィは
ドウコクの谷辺りに逃げ込んだんじゃないかと思う。
別の追手達がドウコクの谷の方へ行くのを見たんだ。
すまない!早くエーフィを!」
そういう訳で私達は
エーフィを助ける為、ドウコクの谷に向かうのであった。
【17話:技を繰り出さないと言ったな あれは嘘だ(ただしボス限定) に続く】■
チーム『アイリス』主力メンバー○ピカピ(ピカチュウ) ♀ Lv.17 持ち物:かいふくリボン HP:77 攻撃:30 防御:35 特功:38 特防:35 技:ねこだまし、でんこうせっかⅢ、なきごえ、しっぽをふるカロス地方リーグチャンピオン。ひょんとした事でポケモン世界にやって来た元人間の女の子。電気技が使えない、更に冒険中は技も使えないと言うチームのお荷物っぷりを発揮している。しかし、物事を冷静に見る目を持っており、事件とそのポケモンの核心をいち早く気付く事が多い。道具管理、パラダイス計画の監督、チーム管理、バトルでの指示と最近はリーダーらしい事をしてる。ドSな性格をしているが、最近は泣き虫疑惑が浮上している。○お嬢(ツタージャ) ♀ Lv.17 持ち物:パワーバンダナ HP:70 攻撃:32(35) 防御:35 特功:32 特防:35 技:たいあたり、つるのムチⅡ、グラスミキサー、おいうちⅢピカピが最初に出会ったポケモンであり、相棒。冒険に役立てるポケモンパラダイスを立ち上げるのが夢。どんなポケモンでも心を通わせる、優しい性格だが怒るとわりと怖い。ピカピの自由っぷりに振り回されながらも、一方でピカピの事を最も信頼している。○ノコッチ ♂ Lv.18 持ち物:みきりハチマキ HP:52 攻撃:23 防御:20 特功:23 特防:20 技:いかり、まるくなる、ころがる、おいうちⅢトントン山で迷子になったところをピカピ達に救出されたポケモン。臆病な性格で戦闘もそこまで強くないが、ピカピ曰く潜在能力を秘めている。ビリジオンに憧れを抱いている。○エモンガ ♂ Lv.19 持ち物:パワーバンダナ HP:68 攻撃:39(42) 防御:37 特功:39 特防:37 技:でんこうせっかⅢ、でんきショックⅡ、スパークⅡ、おいうちⅢトントン山でノコッチを探してるところ、ピカピ達に出会ったポケモンでノコッチの友達。臆病なノコッチとは違い、気っ風の良い兄貴分でお調子者な性格。ピカピのボケによく突っ込む。ノコッチとビリジオンとの修羅場(?)があってか、ビリジオンとはそりが合わない。○ビリジオン ♀ Lv.22 持ち物:パワーバンダナ HP:98 攻撃:45(48) 防御:46 特功:47 特防:51 技:でんこうせっかⅢ、にどげりⅡ、とっしんⅡ、マジカルリーフⅡベテラン冒険家でチーム『アイリス』の一員。クールな性格をしており、多少冷酷な部分があるが根は優しい性格。ある理由があってか、周りのポケモンを信用していない。しかし、チームに入ってからは他のポケモンと信頼する事を努力するようになる。■
チーム『アイリス』在籍メンバー★はよく出撃するポケモン○うましか(シママ) Lv.14
HP:43 攻撃:24 防御:17 特功:23 特防:17
技:でんこうせっかⅢ、しっぽをふる、じゅうでん、でんげきは
○コロちゃん(コロモリ) Lv.15
HP:31 攻撃:18 防御:16 特功:18 特防:16
技:ねんりきⅡ、ハートスタンプ、かぜおこし、ダメおし
○しんぞう(ココロモリ) Lv.14
HP:40 攻撃:17 防御:15 特功:17 特防:15
技:ねんりきⅡ、かぎわける、かぜおこし、ダメおし
★ぐりとぐら(モグリュー) Lv.15 HP:39 攻撃:24 防御:28 特功:28 特防:26 技:ひっかく、みだれひっかき、メタルクロー、どろかけ★しんきタブ(タブンネ) Lv13 HP:47 攻撃:26 防御:22 特功:24 特防:22 技:はたくⅡ、おうふくビンタ、てだすけ、リフレッシュ○くるっくー(クルミル) Lv.13
HP:49 攻撃:27 防御:19 特功:29 特防:19
技:たいあたり、いとをはく、むしくい
★ふっしー(フシデ) Lv.18 HP:49 攻撃:33 防御:31 特功:33 特防:28 技:どくばり、ころがる、まもる、いやなおと★チェッ(チェリネ) Lv.16 HP:68 攻撃:41 防御:26 特功:38 特防:27 技:すいとる、せいちょう、くさむすび、ねむりごな○あっちゃん(アーケン) Lv.15
HP:49 攻撃:27 防御:12 特功:27 特防:12
技:でんこうせっかⅢ、ついばむ、つばさでうつ、いわおとし
○のぞき(チラーミィ) Lv.14
HP:50 攻撃:22 防御:27 特功:22 特防:28
技:はたくⅡ、おうふくビンタ、てだすけ、くすぐる
○たまたまだ(タマゲタケ) Lv.14
HP:38 攻撃:23 防御:20 特功:23 特防:12
技:すいとる、せいちょう、おどろかす、がまん
★ゴマすり(ゴチム) Lv.16 HP:67 攻撃:36 防御:28 特功:39 特防:28 技:はたくⅡ、ねんりきⅡ、くすぐる、うそなき○バチあたり(バチュル) Lv.16
HP:31 攻撃:30 防御:23 特功:34 特防:22
技:れんぞくぎり、きゅうけつ、エレキネット、でんじは
○ギガ(ギアル) Lv.15
HP:41 攻撃:20 防御:24 特功:20 特防:21
技:はさむ、、じゅうでん、でんきショックⅡ
○ローソン(ヒトモシ) Lv.13
HP:51 攻撃:19 防御:15 特功:19 特防:19
技:おどろかす、あやしいひかり、ほのおのうず、スモッグ
○バーチャル(バルチャイ) Lv.11
HP:35 攻撃:21 防御:15 特功:21 特防:15
技:かぜおこし、にらみつける、みだれづき、ついばむ
○うはうは(ウパー) Lv.15
HP:52 攻撃:25 防御:24 特功:30 特防:22
技:みずてっぽう、しっぽをふる、どろあそび、マッドショット
○たつたあげ(タツベイ) Lv.8
HP:40 攻撃:21 防御:14 特功:20 特防:12
技:いかり、かみつく
○たけし(グレッグル) Lv.14
HP:57 攻撃:25 防御:19 特功:23 特防:20
技:おどろかす、どろかけ、どくばり、ちょうはつ
■
パラダイス状況パラダイスランク:プラチナ○南エリア・
ピカピ・
お嬢の家
○中央エリア:爽やかな草原・きのみダネ
・ふしぎだまショップ
・くじびきてん
・くさどうじょう
○南東エリア:涼しげな川辺・すいみんのはたけ
・しばられのはたけ
・いやしのはたけ
○南西エリア:豊かな森林・そうこ★スッキリ
・おたからサルベージ
○北エリア:ごつごつした岩場・ノーマルどうじょう
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