32話:カガリにアナライズを求めるのは間違っているだろうか
――― ○月29日 15時 カナズミシティカナズミシティに戻った僕は早速デボン本社に入ろうとした
その時、本社の中から男性の慌てた声が聞こえた
そして勢いそのまま外に飛び出してきた
ドアの目の前に居た為、僕と飛び出してきた男性にぶつかり、数mぶっ飛ばされた
[ユウキ!だいじょうぶ!?]
ふう、吃驚した・・・一体何なんだ・・・
研究員「あてててて・・・・・・!
おやややっ!?君は何時ぞやの素敵なトレーナーじゃないですか!?」
・・・あ!あああ!
2度も子供である僕に助けられた挙句、
お礼がスーパーボール一個だけのケチで情けないヘボ研究員さんじゃないか!
また事件を起こしたのか!?起こさせたのか!?もう3度目はないですよ!!
その時、ヘボ研究員が出てきた本社入口から
マグマ団下っ端が出てきた
下っ端「やいやい!このメガネ!」研究員「ひゃー!トレーナーさん、助けてよお!」2 度 あ る 事 は サ ン ド パ ン最早、様式美なのか・・・
少しは
『ココは大人である僕が何とかするから君は下がってなさい!』という男気を見せてくれませんかね・・・?
下っ端「・・・っておおう!?何時ぞやの子供トレーナー!! 畜生!相変わらず邪魔しやがるのか!」そんな訳で
下っ端とのバトルを軽く勝利を収めました
下っ端「むむむ・・・!お前には勝てない運命(さだめ)なのかよ!」そう言って
下っ端は逃げ出した
まぁ、チャンピオンだし、勝てなくてもしょうがないよね
その時、社内からまた
マグマ団下っ端が出てきた
またか・・・
下っ端「どうした後輩下っ端・・・」そ し て ま た 逃 げ る 研 究 員なるほど、定期ツイートじゃねーの(呆れ)下っ端「・・・って何だ!?また貴様か! ・・・良かろう、勝てないと分かっていても挑むぜ! カガリ様の為にっ!」その根性、非常に素晴しいと思います
是非、後ろに隠れている見た目は大人、頭脳はクソミソな研究員に爪の垢を煎じて飲ませたいですね
そんな訳でまたしても
下っ端とのバトルを軽く勝利を収めました
下っ端「ひとまず退散っ! カガリ様も私が助かる事を望んでいらっしゃる筈だ!」そう言って
下っ端は逃げ出した
カガリ様・・・一体何を企んでいるんだ・・・?
その時、社内からまたまた
マグマ団下っ端が出てきた
ええい、無限に沸いて来るなぁ!スポーンブロックか!
下っ端「もうお腹すいたし、帰ろ・・・」【定期】デ ボ ン 研 究 員 、 逃 げ る[もう このアホの ことは かまわなくて、どうぞ]わかるなぁ・・・
下っ端「・・・ってゲェーーッ!? ・・・・・・はぁ、腹くくって戦うしかないか ハラ減ってるだけに・・・」大丈夫?腹減ったら戦も出来ないよ?
そんなんじゃ僕に一生勝てないよ?負けるつもりは毛根ないけど
そんな訳で3人目の
下っ端とのバトルを軽く勝利を収めました
下っ端「・・・やっぱり駄目だった 帰りにお弁と買ってこっと・・・」そう言って
下っ端は逃げ出した
あんた何しに来たんだ・・・
研究員「あっ、ああ、有難う!また助けて貰っちゃったね!
それじゃ、お礼にまたスーパーボ・・・
ってそんな事を言ってる場合じゃ無かったああ!!」
まーたスーパーボール1個だけのケチっぷりを披露しようとしてたのかコイツは・・・
けど、さっきの
マグマ団の潜入からして穏やかでは無い事が起きてる感じだったので、
僕は黙ってヘボ研究員の話を聞いてみた
研究員「た、大変なんです!
折角我が社で開発していた『通信ケーブル』の制御装置がマグマ団の奴等に奪われて・・・
奪った奴はちっさくて目付きが悪いけどすっごくカワイイ女でした・・・!」
カガリ様!コイツです!デリートしてください!てか滅茶苦茶大変な事態じゃないか!
カガリ様は何故に制御装置を奪うんだ・・・ますます意味が分からんぞ・・・
研究員「どうしよう?どうします?どうしよう!?
アイツ等トクサネ宇宙センターに向かった筈だよぉ・・・
ダイゴさんが先に宇宙センターには行ってくれている筈だけど・・・心配だよぉ・・・
宇宙センターか・・・
そこに行けば
カガリ様の真意が聞けるかもしれないね
僕は早速トクサネシティに向かった
――― ○月29日 17時 トクサネシティトクサネシティに到着し、トクサネ宇宙センターに向かったらその途中で
マグマ団の軍団を目撃した
その中には
カガリ様も含まれていた
カガリ「・・・・・・ミッションスタート」カガリ様は先陣をきって、宇宙センターの方に向かっていった
他の下っ端5人もカガリについて行った
これはこれは・・・いかにもこれから修羅場が始まりますよ的な雰囲気を醸し出してますね
僕も早く向かわねばね
カガリ様達の後を追うようにトクサネ宇宙センターの中に入ったが、
中は
下っ端5人が階段の前で通せんぼしていた女性に詰め寄り、
観光客はその光景を遠くで眺め、困惑していた
しかし、あの女の人不憫だなぁ・・・
ヒガナには脅され、そして今回は
マグマ団5人組に脅しかけようとしているもんねぇ・・・
これは助けにいかなければ
僕は
マグマ団下っ端5人に話しかけた
ってかコイツ等、よく見たら
マグマ団アジトに居たあの騒がしい五つ子じゃないか!
あ、この展開は・・・
下っ端A「へっへっへ!」下っ端B「ここで会ったが」下っ端C「3・・・・・・・ってあれ?どれだけぶりだっけ?」下っ端D「アンポンターン!どうでもいいんだよ、そんな事!」下っ端E「覚悟しなっ!もうただの五つ子とは言わせないっ!」そして、彼等はそれぞれグラエナを出してきた
なん、だと・・・?いかく5連続だと・・・!?ひ、ひきょおもの!━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼本日のリンチ ユウキ VS
マグマ団下っ端達○
ミズズ(メガラグラージ)♂ Lv53 VS
グラエナ5匹♂ Lv25・1ターン目
ミズズ なみのり でグラエナ達を一発撃破━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ただし、苦戦するとは限らない(14話ぶり2回目)全体の特殊技を見抜けなかったのが勝負のカギだったな・・・
下っ端A「はぁはぁふぅ・・・やっぱりダメですかぁ・・・」下っ端B「ホウエンジャーみたいにカッコ良く勝ちたかったと言うのに・・・!」下っ端C「おかしいなぁ 威嚇5連発殺法は無敵の筈なのに・・・なんかズルしたんじゃないの?ブツブツブツ」下っ端D「アンポンターン!男だろ?いつまでもウジウジしてんじゃねぇよ!」下っ端E「・・・カガリ様は2階だ 情けない話だが、私達ではあの方を止められない・・・ 頼む、カガリ様を助けてくれ・・・」ああ、やっぱり今回の
マグマ団の一連の行動は全て
カガリ様の暴走だったか・・・
でも何であの人暴走・・・というか切羽詰まっているんだ?
今の
マグマ団に不満でもあったりするのか?いや、まさか・・・
とにかく、僕は急いで2階に駆け上がった
2階には
マグマ団下っ端一人と
カガリ様、その後ろには
ソライシ博士が居た
そして
下っ端と
カガリ様の目の前には
ダイゴさんが対峙していた
ダイゴ「・・・良い所に来てくれたねユウキくん マグマ団・・・その装置をどうするつもりだ? この星を救う為の最後の希望なんだぞ?」カガリ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・キ・ボ・ウ? ・・・・・・・・・・・・・アハァ♪ァハハハ♪ ァハハハハ ァハハ♪ ァハハハハ ァハハハハハハハ♪♪♪♪」カガリ様はまるで狂ってしまったかのように大声で笑った
か、
カガリ・・・様・・・?カガリ「・・・・・・ボクの、ボクの・・・・・・キボウだった組織は・・・ ・・・リーダーマツブサは・・・・・・・・・・壊・・・された そいつにィッ!そいつにッ壊されたんだッ!!」カガリ様今まで見たことの無い形相とした顔で僕を指差しながら叫んだ
僕、
マツブサさんに何かしたっけなぁ・・・
異常気象が晴れた時は、
ホムラさんと共に罪を償っていこうと決心してた筈なんだけどね
カガリ様、やはり今の
マグマ団の方針を全く気に入らなかったのかな・・・
ダイゴ「・・・逆恨みもいいところだな」カガリ「うる・・・さいっ・・・!! ・・・・・・もうッ!もうッ!こんなッ!セカイなんてッ!いらないッ!」逆恨みというレベルを超えてるんですが、それは・・・
アカン、水面下で隠れていたヤンデレ属性が日の光に当たりに来てる・・・
カガリ「・・・ァハ♪ボクは知ってるんだ・・・♪ あのロケットの中には3000年前の戦争で使われた最終兵器と同じ・・・ いや、それ以上のポケモンの生体エネルギーが詰まっているって事・・・・・」[なんだって・・・!?]ダイゴ「!?」え、ちょ、
ダイゴさん?
それって・・・
カガリ「ァハハ♪あの戦争を終わらせた大爆発を超えるビッグインパクト! きっと起こってくれちゃうんだろうなって♪♪ ・・・隕石だか何だか知らないけれど、そんなのアテにならないモノ・・・ ココでロケットを爆発させて・・・・・・ボクが自分の力で・・・」 ・・・えっと、
キミ?
3000年前に起きた戦争を終わらせた最終兵器がもたらした被害ってどれぐらいだったっけ・・・
[・・・・・・]・・・
キミ?おーい、
キミ?
[あ、えっと・・・ ぼくも くわしくは わからないけど ひとつの ちほうが かいめつてきな ひがいを うけたから・・・ しかも、それで せんそうを おわらせたと かんがえると そこにいた ひとと ポケモンたちは・・・]アカーン!カガリ様!それはダメです!!この世の中にはやっていい事と悪い事の二つが存在してるんです!!
アナタがやろうとしてるのは、
この星の歴史上における悪い事ランキング堂々の2位に輝ける程にヤバイ事なんですよ!
[え?1いは?]
勿論、僕の一番大事な友達が居なくなってしまった事だァ!!
[・・・・・・]やっぱ僕にとってはそれが一番の悪い事だからねー
って・・・あれ?なんか物足りないな・・・
いつもなら
『それも たいへん だけど、2いの ほうが だいさんじ だから!』とか
『それは おまえに とって わるいこと ランキングやろ!』とか突っ込んで来ると思ってたんだけどな・・・
・・・・・・
・・・ねぇ、
キミ・・・?
・・・いや、今はそれ所じゃなかったな・・・
カガリ「プロジェクトAZOTHを・・・・・・FIXさせてあげる・・・・・・! ・・・・・・モチロン、どこかに隕石をワープさせるとかいう、 この次元転送装置ってのもぶっ壊してあげちゃうよ♪」ダイゴ「・・・・・・ユウキくん、あいつ・・・ホンキだ・・・! 僕達で止めないと世界が大変な事になってしまう! 戦う準備はオッケー・・・だよね?」もちのロンです
流石に世界を破壊させたら困りますからね
ダイゴ「・・・よし!」僕と
ダイゴさん、そして
カガリ様と
下っ端はそれぞれバトルの体制に入る
カガリ「・・・・・・ジャっ・・・マ・・・ッ するなあああああッッッッ!!!!!!」世界の命運を別けたバトルは
カガリ様の叫び声と共に始まった
そして
カガリ様の手には
キーストーンが握られていた
・・・え、マジですか!?
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▼本日のバトル ユウキ&
ダイゴ(現・旧チャンピオン) VS
カガリ(マグマ団幹部)&
マグマ団下っ端○
ミズズ ♂ Lv71 エアームド ♂ Lv57 VS
メガバクーダ ♀ Lv55 グラエナ ♂ Lv51・1ターン目
グラエナ ふいうち でミズズに36ダメージミズズ たきのぼり でメガバクーダを一発撃破エアームド はがねのつばさ でグラエナに1/3のダメージ・2ターン目
ミズズ じしん でグラエナを撃破○
ミズズ ♂ Lv71 エアームド ♂ Lv57 VS
マタドガス ♂ Lv51・1ターン目
ミズズ たきのぼり でマタドガスに1/2のダメージエアームド はがねのつばさ でマタドガスの体力ギリギリまでダメージを負わせるマタドガス だいばくはつ でミズズに49ダメージ エアームドに30ダメージ マタドガスは倒れる━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後に綺麗な花火が打ち上げるとは、この
下っ端エンターテイメントだなー(白目)
いや、この場での大爆発はマジで洒落にならないから・・・
カガリ「・・・なんで・・・だッ!なんでッ!いつもッ! いつもいつもいつもいつも・・・ッ!!ボクの・・・事・・・ジャマするん・・・だ・・・! ・・・・・・クソッ!・・・・・・クソ・・・ッ・・・・・・」ダイゴ「・・・・・・ユウキくん、今のうちに次元移転装置を・・・」そ、そうですね
僕は
カガリ様の方に行こうとしたその時、後ろから
ゴニョニョが来た
カガリ「ひぁあん!?」ゴニョニョは僕と
ダイゴさんの間をすり抜け、
カガリ様が持っていた次元移転装置を奪った
この
ゴニョニョは確か
ヒガナのポケモンだったね・・・確かNNは
シガナって呼んでたっけ・・・
って、まさか!
ヒガナ、今ココに居る!?
ヒガナ「なーいす!シガナ!」やっぱり来ましたホウエン一番の問題児の
ヒガナさん!!
最早、問題児という言葉では片付けられない
ヒガナさん!!
ダイゴ「流星の・・・!」ヒガナ「民ですよ ヒガナですよっと シガナ!」シガナ「にょい!」シガナは次元移転装置を
ヒガナに渡した
ああ、
カガリ様の次に持ってはいけない人に渡されたか・・・
カガリ様は破壊目的でこの装置を奪っていたけど、この人の場合は・・・
ヒガナ「あんがと ・・・さてと、この装置凄いよね 隕石を何処かにひゅーんさせて、はいめでたしめでたしって事に出来ちゃうんでしょう? あははははっ!確かに!そこの元チャンプの言うとおり! この世界に住む人やポケモン達にとっては最高の希望だよね! ・・・でもさ、それがある人やあるポケモン達にとっては最低最悪の絶望になる可能性がある事分かってる?」・・・ああ、ようやくあの移転装置の本当のカラクリが解けた様な気がする・・・
もし、ボクの仮説が合ってたら、なおさらこの装置は起動しない方が良い
そんな気がしたんだ
ダイゴ「・・・何が言いたい?」ヒガナ「キミには分からない 期待してないよ」ダイゴ「・・・・くっ」ヒガナ「ねぇ?ユウキくん この世界にとっての希望はある人達にとっての絶望 ・・・分かる?」分かる・・・と言えば分かる気もしなくもないかな、うん
ひょっとしたら僕も絶望する側に入ってたかもしれないし
ヒガナ「またまたぁ、よく言うよ」僕がこの世界の住民じゃないって事を言っても誰も信じる訳が無いと思うし、この反応も仕方ないのかねぇ・・・
ヒガナ「私達は知ってる ずっと受け継いできたから メガシンカのメカニズムによって引き起こされる世界の揺らぎ この世界とは似て非なる別の世界の観測・・・そして確定・・・ そう、私達の住むホウエンと殆ど同じ、そこに生きる人もポケモンも そう、例えばちょっとだけポケモンの進化の道筋が違うメガシンカが存在しない世界・・・ 3000年前にあの戦争が起こらず、最終兵器も作られなかった そんな世界のホウエン・・・ そこへ突然、隕石が現れたらどうなるだろうね? 隕石を壊す技術もワープさせる力も存在しない世界の人々はどうなるだろうね?」 _人人人人人人人人人人人_> 想像力が足りないよ < ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄2回目!!これで2回目の煽り言葉!!てかその言葉、実は気に入ってるだろ!!
これは自分の十八番の煽りだからって色んな人にぶちまけているんでしょ!
分かる!僕には分かるぞ!!
そんな煽り心満載な
ヒガナちゃんには6段階攻撃を積ませた
ゲンシグラードンの『だんがいのつるぎ』を喰らう権利を与えましょう!
この権利も絶対の義務です!!喜んでゴナゴナになってくださァい!!
ヒガナはまたしても言いたい事をペンキをあたり一面ぶちまけるゲームみたいな感じでぶちまけて、
手元に持っていた次元移転装置を握りつぶした
なんつー握力してるんだ・・・
(・・・・・・なんか、いやだな あの そうちが こわされてるのに なぜか あんしん している じぶんが いやだな・・・ これで せかいを すくう ほうほうが なくなったのに・・・)ソライシ「バカなっ!何の根拠も無しにこの世界とは似て非なる別の世界だと?! そんなものは現代において全く実証されておらん! そんな勝手な妄想で次元移転装置を・・・!」ダイゴ「なんて・・・ことだ・・・」実証されているし、根拠もあるんだよなぁ・・・
ネットの言葉を借りるならまさに「ソースは俺」って感じだね
しかし、そうは言っても別世界なんて完全に非科学的なモノだし、
ソライシ博士が妄想乙だの根拠無しだのでココまで怒るのも納得いくんだよなぁ
ただ、ちょっと頭固くないですかね・・・
ヒガナ「さよなら、仮初めの希望」ソライシ「きっ、君はっ、この責任を一体どう取るつもりなのだっ!?」ヒガナ「落ち着いて下さい、博士 大丈夫、私・・・・・・いや、私達がこの世界も別の世界も守る事が出来るから」ダイゴ「・・・?私"達"だって・・・?どういう事だ?」ヒガナ「・・・あっ、そうそう! もう一つ貰うの忘れてた」そう言って、
ヒガナは完全に蚊帳の外になってた
カガリ様の方に歩き出す
カガリ「・・・な・・・なに」ヒガナは
カガリ様をぶん殴って、持っていたキーストーンを奪い取った
成程、そういう手順で俺の大事なハルカちゃんを・・・ズズズ[オッケー、ユウキ おちつこう いま ココで あばれたら カオスな ことに なる]おっと、いけないいけない
カガリ「・・・う・・・ぇぇ・・・・・・」殴りつけられた挙句キーストーンを奪われた
カガリ様は泣きそうになった
あかん、
カガリ様のその姿に思わずキュンとしてしまった・・・
僕はもう心に決めた人が居るんだ!これ以上萌え要素を増やさないで貰いたい!!
ヒガナ「キーストーン・・・後はあの人達のアジトにあるものを合わせれば・・・」シガナ「にょい!」ヒガナ「そいじゃ、次の用事があるもんで ドロンしますよ そいじゃ!」シガナ「にょーん!」そう言って、
ヒガナと
シガナはココから立ち去った
結局好き放題やらされてしまいましたなぁ・・・
カガリ「・・・・・・・・・アイツ・・・・・・リーダーの・・・・・・ リーダーマツブサの・・・・・・キーストーン・・・・・・奪うつもりだ・・・! ・・・・・・クソッ!クソッ!」ダイゴ「・・・くそっ、彼女が向かったのはマグマ団のアジトか・・・ どうするダイゴ・・・今、僕に出来る事はなんだ・・・?」・・・僕が出来る事
とりあえず、
マグマ団アジトに向かうしか無いかな・・・
僕は
ダイゴさん達に了承を得て、宇宙センターから出た
そしてミナモシティに向かった
ミナモシティに向かう途中、僕は今までの事について考え事をしていた
ソライシ博士が言うには、隕石は少なくても明日には落下地点に到達するそうだ
それまでに
ソライシ博士はデボンの協力の元、隕石の衝突を回避する為に次元移転装置・・・
簡潔に言えばモノをワープさせる装置を作り上げた
この装置を起動するにはメガシンカ現象を人工的に発生させる必要があり、
メガシンカ現象に必要なポケモンの生体エネルギーをロケットに積み込ませていた
しかし、この作戦には問題は結構あった
まずそのロケットの中にある∞エナジー・・・つまり、ポケモンの生体エネルギーが最終兵器以上の量が含まれていた事
もし、
カガリ様みたいに破壊的衝動を起こしたいテロリストが既にその情報を入手したら・・・
そのテロリストはどう行動に移すんだろうね?
まぁ、実際にその可能性や警備に劣った結果、あんな事になったわけなんだけどね
[でも なんで カガリは その じょうほうを しったんだろう?]誰かに吹き込まれたって言う可能性が一番高いと思う
その誰かというのは恐らく
ヒガナだろう
ヒガナもロケットの中に何が詰め込まれてるのか事前に知ってた
ヒガナも隕石から世界を守る為に
マグマ団に入ったし、いくらでも
カガリ様に吹き込ませる時間はあっただろうね
後、∞エナジーの元がポケモン生体エネルギーだった事自体にも問題があった
予め備蓄していたエネルギーを使用していたのか、それとも緊急的にエネルギーをポケモンから採取していたのかは不明
どちらかにせよ、デボン側も
ヒガナ同様『必要な犠牲』というものが存在していたという事になるね
まぁ、デボン側の『必要な犠牲』はポケモンだけじゃないんだけどね
[というと・・・?]それが次の問題である次元移転装置がメガシンカのメカリズムの元で作られているという事だ
さっきも言ったけど、ロケットの中には最終兵器以上のポケモン生体エネルギーが含まれていた
けど、メガシンカを発生するには人間の生体エネルギーが必要だという事
・・・それじゃ、その人間の生体エネルギーはどこから沸いてくるんだろうか?
もしかしたら、宇宙センターにいる人達は自分のエネルギーを使ってメガシンカを発生させようとしていたかもしれない
・・・もしかしたら、宇宙センターにいる人達は自分の命を全て使ってでも、この世界を救おうとしてたかもしれない
[あっ・・・・・・]緊急の状況だという事を考えると、この方法はかなり画期的だったはず
けどね・・・・・・ある意味、あの装置は壊されても良かったんじゃないのかな・・・
ああ、そうそう、壊されても良かったと思う理由は実はもう一つあるんだ
それが次の問題である、移転する先が不透明だという事
ヒガナの証言だと、隕石が移転する先は3000年前の戦争が起きず、メガシンカが存在しない世界だという
そもそも通信ケーブルは、相手がいてこそ成り立つもの
通信ケーブルでポケモン交換したり、対戦したり、ポロックを作ったり
前の世界はそうやって他の人との交流を果たしていた
もし、その通信ケーブルと今回の通信ケーブルが同じ意味だとしたら?
まず僕達の世界は隕石を交換します
相手も何かしらのモノを交換します
その状態で交換が成立したらどうなるか?
例えばの話、もし通信ケーブルがこの世界の状況と全く同じ世界に繋げてしまったら?
隕石と隕石のトレードが成立し、めでたく両方の世界が絶望に染まりやがります
[なんてことだ・・・なんてことだ・・・](吉見)
もう一つ例えるなら、ヒガナが言うメガシンカが存在しない世界に繋げてしまったらどうなるか?
こちらの世界にはワープの技術の元になってるメガシンカのメカリズムを判明している
判明してるが為に、次元移転装置が作れた
しかし、向こうの世界にはメガシンカが存在しない
メガシンカが存在しなければ、∞エネジーも次元移転装置も開発されていなかった
その状態で二つの世界が繋がってしまったらどうなるか?
まぁ、答えは言わなくても分かるよね
『この世界にとっての希望はある人達にとっての絶望』それは僕達の世界が救われたとしても、他の世界は絶望に変わってしまった
または僕達の世界は結局絶望のまま終わり、向こうは何も知らずに平然とした生活が送れた
いや、それ以前に先ほどの例みたいに隕石をトレードしたらまた隕石が現れたという結果になったら・・・
僕達の世界も他の世界も終焉を迎える事になってた可能性はあったんだ・・・
とまぁ、ココまで考察をしたんだけど、コレはあくまでも
ヒガナの言動から考えた事
信憑性はお察し下さいって感じかな
隕石が地球の岐路から外れるルートのところに移転するというのが普通の考えだしね
ただ、ひとつだけ
僕はメガシンカが知られてない世界から来たから分かるんだけど
メガシンカが存在しなくても、ワープ出来る技術はちゃんとあったと思うけどね
例えば前の世界の
マグマ団アジトにあったワープパネルなんかそうだね
メガシンカが解明されていないのにも関わらず、何故かワープ技術は既に出来上がっていた
それを意味するものは何だろうね?
――― ○月29日 18時 ミナモシティお次に
ヒガナが考える隕石からこの星を守る方法なんだけど・・・ってあら?
もうミナモシティに着いちゃったか
とりあえず、
ヒガナに関する考察はまた後々にしておいて、真っ先に
マグマ団アジトに向かうか
【33話:【速報】ユウキ君、男に惚れられる に続く】*現在のメンバーの現状と捕まえたポケモンと感想はエピソードデルタ編が終えてからまとめて書きますPR